こんな風になっていませんか?
少しだけご説明いたしました劣化事象についてより詳細に書かせていただきます。
どうぞご参考になさってください。
実際の写真や、原因、解決方法までご説明いたします。
※塗り替え時やメンテナンス時のご参考になればとは思いますが、必ずしもこの限りではございません。
弊社では、現地調査も無料で承っておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。
01チョーキング現象
チョーキング現象とは、塗装表面が紫外線や熱、雨水によって、経年劣化を起こし塗膜内部の顔料が表に出てしまう現象の一つです。
①指でこすって、白い粉が付着する
②雨の日に色が濃くなる(水をかけても確認できます)
これは、その程度によって劣化の状態が判断でき、目安としては、指が真っ白になるくらい付くようですと塗り替え時期が来ております。
ただし、外壁面の立地条件によってはさまざまであり、特に南側では太陽光の影響で起こりやすい現象です。さらにその塗膜の種類(樹脂)によってや、最悪は施工不良によるものなどと、本来の経年による期待対応年数を満たないうちに、すなわちお客様が予定していたメンテナンス周期に満たないうちに発生するケースもございます。
基本的には塗り替えをすることで解決します。しかし、早期にチョーキング現象が起きてしまった場合、塗料の選定ミスや施工ミスの可能性もあるので、お心当たりがありましたらご相談ください。
02クラック(ひび割れ)
モルタル壁、サイディングパネル、ALCパネル、タイルとすべての素材において起こりうる劣化の一つで、この地震大国日本において非常に問題視されている現象ですね。こちらは、もちろん目で見て確認できます。
原因としましては大きく分けて二つあり、建物が地震などの揺れによって動き、その動きに追い付かずにぶつかり合ったり、引っ張られたりして発生するもの、
施工不良や設計ミス、メンテナンス時期の超過によって素材自体が虚弱化し不特定に起こってしまうケース
とが、あります。(稀に寒暖差や凍害なども)
クラックには、その原因や程度によって適正な処理をしないと早期に再発したり、その隙間から雨水や結露などによって外壁内部に浸水し、放置しておくと被害を拡大していきます。
03塗膜の剥がれ、膨れ
こちらも目視で確認できるのですが、原因はさまざまです。
湿気やクラックなどによって外壁内部に水道(みずみち)が出来ると、気温が上がった際に水分が蒸発しようとして、内側から表面の塗膜を押し出そうとするため、膨れたりします。またコンクリート造の場合、同様に外壁内部に水分が浸透すると、中の鉄筋が錆びていき膨張して、モルタルごと押し出してしまうこともあります。これを爆裂現象といいます。
木造だとサイディングのメンテナンス時期の超過や、お風呂場など多湿な場所の外側に水分が滞留し水密欠損と言われる現象もあります。
剥がれや膨れは、打診によってしか発見できない場所もあるので、塗り替えやメンテナンスの際、しっかりとした調査をして補修しなければなりません。
04コーキングの劣化
サッシの間に施された柔らかいゴムのような素材で、緩衝性(建物の揺れや衝撃を吸収する)や、防水性にすぐれ、ほとんどが現場施工で設けられる重要な部位です。
こちらも、劣化事象はさまざまです。
経年によるものとしては本来の弾力を失って、伸縮に欠けてしまい接着面から離れてしまったり、固化してしまったり痩せてしまったりとあります。
きれいに撤去して、またコーキングを打ち変えることで解決します。
05タイルのひび割れ、浮き
ここではあえて、前記にあります『クラック』とは別にご説明いたします。
ひび割れの原因としましては、タイルの内側の構造上による動きに追い付かず、割れてしまうケースがほとんどです。
浮きに関しましては、よくあるのが施工時にタイルを貼り付ける為のモルタル接着材が、ドライアウト(硬化不良)を起こしその本来の強度が損ねられてしまっている場合や、下地処理などの技術力不足が原因の場合、経年によって、接着剤の強度が低下してしまっている場合など、さまざまです。
打診棒によって調査をし、貼り替えや注入補強(タイルの内側に接着剤を充填する工法)などの方法でメンテナンスしましょう。
タイルが剥がれ落ちてしまうと、非常に危険です。決してメンテナンスフリーではないので、定期的にお手入れをしてあげましょう。